まくなぎの歩行訓練のぼり坂

2022年12月免疫暴走で肺が燃え、いきなり在宅酸素になった。そのヨボヨボリハビリ日記。

2月6日ある英雄の話

2007年2月6日(17年前)
この日は東武東上線ときわ台駅
人身事故が起きた日です。

亡くなったのは宮本さんという警察官

(当時巡査部長で亡くなってから2階級特進で警部)

 

コロナが流行り始めた2020年2月の今頃
小学校の読み聞かせの時間で
「伏してぞやまん、ぼく宮本警部です」という
読み聞かせの絵本を選んだことがあります。

前年だったかにこの絵本の読書感想文の
作文コンクールで賞をとった児童が
いたためこの絵本を選びました。
主人公の宮本主任さんとの面識はありません。

内容は、自転車にも乗れないが正義感の強い
少年が警察官になって、ときわ台で線路上に
入った女性を助けるため、殉職してしまうお話です。

事故が起きたあと2月12日に亡くなられますが
当時の安倍晋三総理や、石原都知事の弔問があり
テレビなどで広く知られました。
今もときわ台駅前に石碑があります。

物語によると宮本さんは子供のころ父のお酒に水をいれるといういたずらで
叱られ、正義感を強く持ったと言われています。
警察学校では自転車が乗れず、大変だったようですが
剣道に励み卒業できたそうです。

警察学校は鍛えの極致のようなところですので、
共同責任で何かあると機動隊のジュラルミンの縦(昔は重い)を掲げつづけろとか
自室のカギのかかるロッカーにカギをかけ忘れたら、
教官が部屋をめちゃくちゃに荒らす(空き巣にはいられるとこうなるという教訓)
など訓練は過酷を極め大変だったと思われますが
同期も宮本さんの人間性の良さで支えたと想像します。

そうしてのちに交番勤務になられました。事故当日は通常3人態勢のところ
自転車窃盗の容疑者を警察署に連れていくことになり新人にも
書類の作成など覚えさせるために2人で同行させて
派出所には宮本主任さん一人になってしまいました。

直前に塾帰り自転車のカギをなくしたという訴えで
自転車のカギを外していたところ、ときわ台で女性が
線路上に立ち入っていると訴えがあり、
一時は派出所に女性を連れてきましたが、隙をみて
逃げられ、宮本さんがあとを追いかけ迫りくる電車を避けるため
駅のホームの側溝に女性を押し付け、自身は頭部を損傷して
12日に亡くなったという話です。

額を損傷するということは、直前まで迫りくる
電車の車輪が見えていたのでしょうから、
想像するだけで痛ましい話です。

色々とあの時こうしていればということを思いますが、
事故と事件は突然起こりますので、是非については語れません。

 

今日も世界のどこかで戦争、紛争があり、世界の平和と全世界の人々の

健康・安穏・幸福大勝利を祈るとともに無事故を祈りました。